【守口市】〝守口市の人間国宝さん〟へ‼︎ 世界一の活版印刷職人!大枝活版室 高倉健治☆
その日私はある方からの紹介で、守口市内にある印刷所へと向かっていた。
ん?ここだろうか?
注意をして見なければわからないほど、ひっそりとした佇まいである。
早速中へとお邪魔すると、何とも言えないインクの良い香りとともに、優しい笑みを浮かべた一人の男性が出迎えてくれた。
世界一の活版印刷職人!大枝活版室 高倉健治☆
その人であった。
高倉さんの技術に惚れ込み、今では日本全国から依頼が舞い込むほど忙しい日々であるが、長い人生、勿論苦難の時代もあったのだ。
実は、20年頃前からずっと機械が止まったままで、本人も引退を決意しておられた。
「今の時代、活版印刷なんて誰も見向きもしない。もう俺の出る幕なんてないんだ…」
高倉さんは失意のどん底にいた。
ここで、活版印刷について少し触れておきたい。
『昔は、印刷界の不良技術と言われていたが、近年ではその味わい深い仕上がりが再評価を受け、凸凹した心地良い手触りが人気を集めている。ちなみに、活版印刷の機械は今では製造されておらず、小まめなメンテナンスが必要となる』。
それから暫くして、高倉さんの運命を大きく変える出来事が待っていた!
デザイナー 森国雅子さんとの出会いである。
高倉さんの技術に惚れ込んだ森国さんは、高倉さんの印刷所に何度も足を運び、もう一度機械を動かすように懇願した。
「高倉さん!この日本から、高倉さんの技術を消し去ることなんて私には出来ません。高倉さんの技術は日本の宝です!お願いです、もう一度機械を動かして下さい!私もお手伝いしますから一緒に頑張りましょう」
森国さんの熱意に心を動かされた高倉さんは、機械を動かすことを決意した。
高倉さんの神の手に、森国さんの斬新かつ繊細なデザインが加わり、ここに!世界一の印刷アートが誕生したのである。
静かに動き出した名機は懐かしい音を響かせながら、昭和から遥か未来へと流れていくことであろう♪
ちなみに高倉さんは、某テレビ番組の『となりの人間国宝さん』に認定され近日放送予定であるが、それよりも先に、『守口市の人間国宝』を贈呈させて頂けたことは実に光栄である(笑)
大枝活版室
守口市大枝西町17-13
ではまた (^O^)/
『 懐かしき インクの香りに 包まれて 活版室は 今日も賑やか 』