【守口市】福島県いわき市と守口市を繋ぐ〝奇跡の桜〟その感動秘話が今明らかに☆
守口市『大枝公園』、この場所に『奇跡の桜』と呼ばれる名桜があることをご存知だろうか?
有名な古桜でもなければ、お花見が出来るような巨木でもない。
ごく小さな桜の木である。
では、何故 奇跡の桜として、今春注目を集めることとなったのか?
そのことに触れるには、ある一人の女性をご紹介させて頂かなければならない。
タリヤール・ミツコさん。
インド人のご主人と共に、福島県いわき市でカレー専門店を営んでおられる。
2011年3月11日 東日本大震災発生。
タリヤールさんのカレー店も大きな被害を受け、親族も亡くされた。
しかし、タリヤールさんは悲しみを胸にしまうと、直ぐに行動を開始!
お店を避難所として開放し、自慢のカレーを提供するなど、支援活動に奔走されたのである。
被災地の方が一丸となり、復興へ向けての努力が続けられる一方、次第にマスコミに取り上げられる頻度も少なくなってゆく…
タリヤールさんは意を決し、今の東北の現状を知ってもらいたい!と、日本全国を講演で回られた。
そして!守口市へ講演に来られたとき、運命的な出会いが待っていたのだ。
タリヤールさんが興味を持たれたのは、『健康口笛体操』(※ 口笛奏者 もく まさあき氏考案)のメンバーであった。
「早朝から口笛を吹きながら、体操をしている人達がいる」と、地元守口市でも話題になっていたグループである♪
百聞は一見に如かず!タリヤールさんは早速、口笛体操を見学。
みんなが楽しそうに、瞳を輝かせながら体を動かしている姿に感動☆
是非とも!被災地でも行いたいと申し出た。
それを受けて、口笛体操の代表メンバーが急遽福島県いわき市を訪問。
被災地での口笛体操講座も大好評であった。
そのようなご縁から、タリヤールさんも何かお礼がしたいと、福島県名物 『三春の滝桜』の苗木を、守口市に寄贈されたのだ。
2012年12月2日、守口市大枝公園。
健康口笛体操のメンバーが見守るなか、滝桜の植樹が行われた。
鉛筆ほどの太さしかない、なんともか弱い桜の赤ちゃん。
はたして元気に育ってくれるのだろうか?
不安と期待とが入り混じり、その日から桜の子守がスタート。
メンバーが交代で、一日も欠かすことなく手入れをし、見守り続けた。
それから時を経て、今春!その滝桜が見事に花を咲かせたのだ!!!
通常、初めての開花までには7年~10年を要すると言われているのだが、それが何と、2年と3ヶ月での開花☆
まさに!奇跡としか言いようがない‼
健康口笛体操の皆さん、地域の方々、そして、タリヤールさんの心が、その復興への願いが、桜に届いたのであろうか☆
守口の大地にしっかりと根を下ろした名桜は、遥か東北の天地を静かに見守り続けていくことであろう。
いわき市と守口市の絆を留めつつ…
では また(^O^)/
本日の和歌
『 守口と いわき市繋がむ 滝桜 奇跡の開花に 未来も明るく 』
◎ この度の取材で、健康口笛体操責任者の山下 裕さんには大変お世話になりました。
貴重なお話をありがとうございました。
健康口笛体操は、2010年4月1日からスタート。
以来、リーダーとして休むことなく続けてこられました。
また山下さんは、〝彫りすけさん〟の名でも知られる有名な判子職人で、その技術は〝名人〟と称えられています。