皆さんは、ヤヌスという神をご存知であろうか？

（画像はWikipediaより流用）

ローマ神話の神で、前後二つの頭を持つのが特徴である。 また、出入口、扉の神とされる。

そのヤヌスが宿っているのではないか⁉︎と噂される居酒屋が守口にあるのだ‼︎

京阪電車『守口市駅』東改札から徒歩数十秒、高架下にある〝串焼き〟の『藤』である。

店内に入るとカウンターは満席。 扉近くのテーブル席が空いていたので、そこへ腰をおろすことにした。

先ずはビールで喉を湿らせ、続いて焼酎。 オススメを尋ねると、「うまいもんはうまい」と返ってきた。 そんな焼酎があるのか⁉︎ 興味半分で口をつけてみると、なるほど！「うまいもんはうまい」‼︎

〆はやっぱり熱燗である。 肴は炙った味醂干し。 香ばしく、程良く脂も乗って実に旨い。

初めての店とは思えないほどくつろいでいると、景気の良い顔色をしたサラリーマンが入ってきた。 カウンターは満席なのだが、構わず奥へと歩みを進めるではないか！

なッ！トイレ⁉︎

このサラリーマンは、トイレを借りるためだけに来店したというのか‼︎

次の瞬間！信じられない光景が目に飛び込んできた‼︎

店の壁が突然開いたかと思うと、その向こう側から人が現れたのだ！

どうやら店員らしい。

表へ出て確認してみると、何と！道路に面した立ち飲み屋と、壁一枚隔てて繋がっていたのだ。

つまり、同じ店ということになる。

サラリーマンは立ち飲み屋の客で、トイレは店内へという訳だ。

これこそまさに！ヤヌス的居酒屋と呼べるのではないか☆

更には、私が座った出入口付近のテーブルだが、客が出入りする度に扉が腕や肩に激突！

スリル満点で、他の客とのコミュニケーションも生まれるというものだ。

ヤヌスは出入口、扉の神でもあるので、これまたヤヌス的である。

守口に居ながらにして、古代ローマを味わえる不思議なお店『立呑処 藤』・『串焼き 藤』

皆様も一度、軽〜く立ち寄られてはいかがか。

場所はこの辺り↓

では また(^O^)／

本日の和歌

『 不思議なる 立呑処 串焼き屋 ヤヌスが宿らむ 守口宿かな 』

澄川白舟

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